薬物の物性に関する記述のうち正しいものをすべて選べ
- 非晶質は熱力学体に安定しており、平衡状態にある
- 共融混合物では、異なる成分の物質同士が結晶格子を形成している。
- 水和物結晶はその無水物結晶よりも水に対する溶解度が低い。
- 固溶体形において、薬物は結晶状態で分散している。
- 結晶多形において、準安定形に比べて安定形のほうが融点が高い。
正しい記述は③、⑤です。
①の記述
非晶質は結晶系に比べて不安定であり、経時的に安定な結晶形に転移する傾向があり、熱力学に非平衡状態です。
②の記述
共融混合物は異なる成分の固相がそれぞれ結晶状態で存在する微細な結晶の混合物です。
異なる成分同士が結晶格子を形成するのは固溶体です。
③の記述
水和物結晶は無水物結晶に比べ熱力学的に安定であり、水に対する溶解度が低い。
④の記述
固溶体は異なる成分同士が結晶格子を形成し、固相で完全に溶け合っています。
⑤の記述
安定形は準安定形に比べ熱力学的に安定しており、水に対する溶解度が低く、融点が高いです。
薬物の物性や溶解に関する問題でした。
薬物の状態や構造、溶解度について理解しておきましょう。
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最後までご覧いただきありがとうございました。