放射線に関して正しい記述をすべて選べ。
- α壊変では質量数は変化しない。
- 放射線の透過力はα線 > β線 > γ線 > 中性子線である。
- 放射線の物質相互作用の強さはα線 > β線 >γ線である。
- β+壊変では質量数は変化しない。
- 軌道電子捕獲(EC)に伴い制動X線が放出される。
解答は③と④です。
それぞれの記述について見ていきましょう。
①α 壊変ではα線(ヘリウムの原子核)が放出されるため、質量数は4減少します。
②放射線の透過力はα線 < β線 < γ線 < 中性子線です。
α線はうすい紙で遮蔽することができますが、中性子線は 水やコンクリートでなければ遮蔽できません。
③物質相互作用の強さはα線 > β線 >γ線です。
放射線の物質相互作用には以下のようなものがあります。
④β壊変では質量数は変化しません。
β+壊変では陽子が中性子に変化するため、原子番号が1減少します。
β–壊変では中性子が陽子に変化するため、原子番号が1増加します。
⑤軌道電子捕獲では特性X線が放出されます。
制動X線はβ–線の物質との相互作用の一つである制動放射によって放出されます。
放射線の概要や放射壊変の詳しい解説は以下のリンクを御覧ください。
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最後までご覧いただきありがとうございました。