こんにちは、ご覧いただきあがとうございます。
今回は薬剤師国家試験の概要について解説したいと思います。
厚生労働省の薬剤師国家試験出題基準、薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針、「新薬剤師国家試験について」の一部改正についてからポイントを抜粋して紹介します。
よろしければ最後までご覧ください。
薬剤師国家試験は2日間に渡って実施されています。
近年では、2月の第3週の土曜日と日曜日に行われています。
今年、2022年は2/19、20の二日間に渡って実施されました。
合格発表は約1ヶ月後の3/24に発表されました。
試験は必須問題、一般問題(理論)、一般問題(実践)という構成になっています。
上表のような内訳で計345問の試験となっています。
出題科目は以下の7科目です。
- 物理・化学・生物
- 衛生
- 薬理
- 薬剤
- 病態・薬物治療
- 法規・制度・倫理
- 実務
それぞれの科目の出題数は以下の通りです。
各科目の出題範囲に関しては改訂モデル・コアカリキュラムに準拠するようになっています。
詳しくは薬剤師国家試験出題基準の別表Iに記載があります。
必須問題は以下の通りの出題基準が設けられています。
医療の担い手である薬剤師として特に必要不可欠な基本的な資質を確認するものであることにかんがみ、各科目における基礎的な内容を問うものとする
また、一般問題は以下のように規定されています。
薬剤師が直面する一般的な課題を解釈・解決するための資質を確認するものであること
一般問題(薬学理論問題)は各科目における技能・態度を含む薬学の理論に基づいた問題となるように留意する
一般問題(薬学実践問題)は、医療や公衆衛生等の実務において直面する一般的な課題を解決するための基礎力、実践力及び総合力を確認するため、症例、事例を挙げる等、実践に則した問題となるよう留意する
従来採用されていた絶対基準に代わり、現在は相対基準で合否の判定がされます。
さらに、2020年度、第106回薬剤師国家試験より完全相対基準に代わり、合格発表まで何点取れていれば合格かわからないようになりました。
「新薬剤師国家試験について」の一部改正についてより、合格の基準は以下のような記載があります。
以下のすべてを満たすことを合格基準とすること。なお、禁忌肢の選択状況を加味する。
① 問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること。
② 必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること。
簡単に言うと以下のようになります。
- 合格基準点は全体の出来をみて決めます。
- 必須問題は90問中63点以上、さらに各科目ごとに30%以上正解しなさい。
- 絶対に選んではいけない選択肢(禁忌肢)があります。それを選んだら不合格です。
少し強引ですが、上記のような感じです。
つまり、少なくとも平均点以上の点数が取れることが合格への近道だと言えます。
このサイトを継続して見ていただけたら自然と合格点を取れるようならサイトづくりをしていきたいと思います。
では、直近の第107回薬剤師国家試験の合格率はどうだったでしょうか。
また、直近5年間の薬剤師国家試験の合格率は以下の通りです。
上表より見て取れるように過去5年間では概ね横ばいで合格率は約70%となっております。
こちらは全国平均の合格率となっております。
各大学ごとの合格率が気になる方は以下の記事もご覧ください。
薬学部を目指す方必見!!薬学部の現状漠然と勉強するよりも自身の受ける試験の概要を知り、対策を練ることが合格への近道です。
なので、今回は薬剤師国家試験の概要についてご紹介しました。
勉強方法の記事と合わせて試験対策に役立てていただけたら幸いです。
万人にオススメ!無駄を削いだ勉強方法最後までご覧いただきありがとうございました。