抗アレルギー薬の作用機序の問題

問題

抗アレルギー薬の薬物名と主な作用機序の組み合わせで正しいものをすべて選べ。

  1. オザグレル:トロンボキサン合成酵素阻害
  2. プランルカスト:トロンボキサンA2受容体遮断
  3. スプラタスト:IgE抗体産生抑制
  4. ジフェンヒドラミン:ヒスタミンH1受容体遮断
  5. トラニラスト:ロイコトリエン受容体遮断

解答、解説

正解は①、③、④です。

①オザグレル

オザグレルはトロンボキサン合成酵素を阻害し、トロンボキサンA2産生を抑制して血小板凝集抑制作用や、気道過敏性抑制作用、気道収縮抑制作用を示します。

②プランルカスト

プランルカストはロイコトリエン受容体を遮断することによって気管支収縮抑制作用を示します。

トロンボキサンA2受容体遮断作用をもつのはラマトロバンやセラトロダストがあります。

③スプラタスト

スプラタストはヘルパーT細胞からのインターロイキン-4、5の産生を抑制し、好酸球浸潤抑制作用やIgE抗体産生抑制作用などによって抗アレルギー作用を示します。

特徴的な副作用として肝障害があります。

④ジフェンヒドラミン

ジフェンヒドラミンは第1世代の抗ヒスタミン薬であり、ヒスタミンH1受容体を遮断することに抗アレルギー作用を示します。

第一世代の抗ヒスタミン薬は抗コリン作用や中枢抑制作用が強いのが特徴で、眠気や口渇などの副作用が発現しやすいのが特徴です。

また、前立腺肥大や緑内障などの禁忌症にも注意が必要です。

⑤トラニラスト

トラニラストは肥満細胞や各種炎症細胞からのヒスタミンやロイコトリエンなどのケミカルメディエーターの遊離を抑制し抗アレルギー作用を示します。

ちなみに各抗アレルギー薬の薬物名と作用機序は以下の通りです。

抗アレルギー薬まとめ

おわりに

抗アレルギー薬の薬物名と作用機序の組み合わせについて確認しておきましょう。

また、アレルギーの発症機序についてもおさえておくことによってより理解が深まると思います。

おまけ

私が実践していた勉強方法がこちらです。

万人にオススメ!無駄を削いだ勉強方法

参考になる部分がありましたら是非実践してみていただけたらと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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